星夜は昔からそうだ。
何か考えがあっても、誰にも言わずに、
自己完結させようとするクセがある。
それはときに、
命を落としかけたこともあった。
そのときは気づけなかった
俺たちにも、責任はあったけど。
だけど一度こうなったら、
誰も入り込むことは出来ないって、
皆わかっているから。
だから星夜が、自ら話すのを
ひたすら待つことしか出来ない。
下手に口を出せば、
俺さえも手がつけれないほどに
荒れたこともあったから。
だから、無理には聞かない。
ただひたすら、
話してくれる時を待つばかりだ。
無茶さえしなければ、
話してくれなくてもいい、
と俺は思っている。