明日に向かって。


「………君が、ウワサのお姫様?」

哲也が得意のうさんくさい笑顔で

萌奈?に、話しかける。

「藍川 萌奈…です」

明らかに動揺してる、萌奈。

「…………」

俺は振り向いて、

萌奈とかいう女を見る。


………は?


その女を見た瞬間俺は、固まった。


理由はわかっているつもり。












この女、どこかで…。












会ったことがある?








確信はねえけど、
この女とは、
会ったことがあるような気がした。



つーかこの女…。



俺の考えていることが声に
出そうになったときだった。