明日に向かって。


「ところでさ、遥は?」

「遥なら、今日も来てないよ?さっき言わなかったっけ?」

あたしが姫になってから、
毎日倉庫に来てるけど、
遥に会ったのは、たったの3回…。


明らかにこれ、避けられてるよね??


「はぁ…」

遥の女嫌い、
どうにかしてあげられないかな?

なんて…女のあたしに言われたって

意味ないか…。


「萌奈、遥なら気にしなくていいからね?」

と、海が言った。

気になるに決まってんじゃん…。

「遥の女嫌いは一生なおんねーよ」

「………今のどういう意味? 奏」

一生…って、なんで…なんで
決めつけた言い方すんの!?

「萌奈には関係ないことだ。話す必要はねえ」

「何よ、それ…」

「とにかく、遥はほっとけ。大丈夫だから。必要なときは、来る。……な?これ以上は……遥もお前も、傷つくことになるぞ?」

傷つく…?