明日に向かって。


「純!! 今回のは不可抗力じゃん!!…ってことでさ!!次から気をつければいい話だから!!ねっ!?」

と、海が言ってくれて、

あたしがキレる前に、
話しは終わった。

よかった〜キレちゃったら
何するかわからないもんね!!(笑)


「それより純。本題に入っていいか?」

と、悠紀が言った。

純は無言でうなずいた。

悠紀はこんなときでも冷静沈着…。

微動だにしないみたい。

「本題?」

「まぁ…単刀直入に言えば、俺らの“姫”になってくれない?ってことなんだけどさ」

…………姫?


姫?
ひめ?
ヒメ?
HIME?
PRINCESS?

頭に?がたくさん浮かぶ。

「悠紀ぃー、萌奈の頭、パンク寸前だよ〜?」

と、海。

「姫とか、いらねー」

と、悪態をつく遥。


だけど今のあたしには、
そんな会話は聞こえていない。