「純!! 今回のは不可抗力じゃん!!…ってことでさ!!次から気をつければいい話だから!!ねっ!?」
と、海が言ってくれて、
あたしがキレる前に、
話しは終わった。
よかった〜キレちゃったら
何するかわからないもんね!!(笑)
「それより純。本題に入っていいか?」
と、悠紀が言った。
純は無言でうなずいた。
悠紀はこんなときでも冷静沈着…。
微動だにしないみたい。
「本題?」
「まぁ…単刀直入に言えば、俺らの“姫”になってくれない?ってことなんだけどさ」
…………姫?
姫?
ひめ?
ヒメ?
HIME?
PRINCESS?
頭に?がたくさん浮かぶ。
「悠紀ぃー、萌奈の頭、パンク寸前だよ〜?」
と、海。
「姫とか、いらねー」
と、悪態をつく遥。
だけど今のあたしには、
そんな会話は聞こえていない。

