明日に向かって。


「仲村 悠紀!!蝶猿高校の2年生で、副総長!!」

「あ、藍川 萌奈…です。よろしくお願いします」

見ると暴走族には珍しく、
黒髪の爽やか系のイケメンだった。

才色兼備っぽそう…。

「萌奈ちゃん?俺、悠紀。よろしく」

「悠紀さん?」

「ブッ」

そう言った途端、海が吹き出した。

あたし、何か変なこと言った!?

言ったつもりないんだけど…。

「海?」

「ごめんごめん。悠紀にさん付けした人初めて見たからさ〜。俺ら、初対面から呼び捨てだし」

いや、だって歳上でしょ?
敬語とさん付けは常識じゃない??

「萌奈ちゃん。俺のことは海みたいに呼び捨てでいいよ。敬語も必要ない」

「じゃあ、悠紀も呼び捨てで」

「俺はちゃん付けでいーの!!」

「はぁ…」

イマイチこだわりがわかんないけど、

ま、いっか