そして放課後になった。 「藍川」 「あのさ、藍川っての、やめてくれない?」 なんか…やだ。 「わかった。萌奈」 「何?」 「行くぞ」 「うん」 どこに行くのかはわからない。 それでもあたしは、どうしてかな? “行きたい”って思ったんだ。 あたしは、無意識のうちに、 探していたのかもしれない。 過去に縛られ前に進めずにいるあたしを、 解き放ってくれるヤツらをー…。