「寝るな。もうすぐ時間だ」
「だったら加減して抱けよな…」
5ラウンドもやられて、
寝るなって…ひどくね!?
「いい声だったぞ」
「そりゃどーも」
「薬、飲めよ」
「あ? 飲まねーよ。中毒にはなりたくない。つか、法にふれることは絶対にしない」
「バカか。避妊薬だ」
「ゴムつけてねぇのかよ」
「つけるわけないだろう。めんどくさい」
あーそうですか!!(怒)
「つーか服!!切られたんだけど」
ついでに言えば下着も。
「これを着ろ」
渡された袋を覗く。
「………何、これ…」
中にはスカートが入っていた…。
「スカートだ。知らねえのか?」
「ズボンは、なし?」
「ない」
まじかよ…冗談じゃねえぞ…。
しかもスカート姿を
あいつらに見られるのか!?
ぜってー、ヤダ。
てかなんであたし、
黒竜のみんなが来るって
思い込んでんだよ。
来る確証なんてねぇのに…。
これで来なかったらあたし、
完全に痛い子じゃねぇか…。
変な期待なんて、
するもんじゃねえな。
バッカみてぇだし、
虚しいだけだ…。

