「ん…」
「気がついたか?」
目が覚めると、目の前には
田嶋がいた。
「今何時…?」
「お前、めちゃくちゃ感じていたらしいな」
会話、通じてねぇんだけど…。
「特に首、感じるんだって?」
そう言って首筋に舌を這わした。
「うひゃぁ!?」
「こんなくらいで感じるのか」
「うるせぇな…」
意識を失ってから
そう時間は経っていないのか、
たったそれだけの動きに、
体が熱くなった。
「ずいぶんと…いい声で鳴いていたみたいだな?」
「知らねぇよ、んなこと…」
悔しいし恥ずかしいけど、
声なんて無意識なんだから///
「そのいい鳴き声、俺にも聞かせろ」
そう言うと田嶋は、あたしに跨がった。
「無理」
「あ?」
「あたしは、動けねぇからな?」
「動かなくていい。ただ鳴いてろ」
「あっそ…」
もうここまで来ると諦めがつく。
どうでもよくなる。
「んっ…」
京はしてこなかった、口へのキス。
田嶋はいきなりしてきた。
しかも最初から深いヤツを。
久しぶりにするキスに、
少しだけ興奮した。
不覚にも自分から、
舌を絡めてしまった。
「!!」
田嶋は予想もしていなかったのか、
驚いた表情で一瞬離れたらが、
次の瞬間にはまたキスの雨がふった。
「ん…んんっ…」
田嶋が服を脱ぎ捨てた。
そこからは覚えていない。
京とはまた違うセックス。
だけどやっぱりコイツも、
上手かった。
遊びなれてる感たっぷりだった。
あたしはまた、
疲れ果てて寝そうになった。
けど…。