「なんで黒竜!?」

「お前、黒竜の寵愛姫なんだろ?」

あたしが叫ぶと、田嶋が、
不思議そうな顔で尋ねてきた。

「“寵愛”はいらねー!!!!あんたの目的は何!?」

つか、なんで知ってんの!?

骸骨はハッキング、
できねぇんじゃなかったのか!?

「蝶竜を潰すこと」

「なら、黒竜は関係ないでしょ!?」

なのにどうして!?

「と、蝶華を手に入れること。それが、俺ら骸骨の目的だ」

「…………あたし!?」

なんで…。



「それ、黒竜は関係ないよね?」

「ある」

どこが!?

「黒竜の連中は知らないんだろ?お前の正体。だからこの俺が、お前の前でバラしてやるんだよ。裏切られたと知ったら、どんな反応を見せるんだろうな?楽しみだ」

「バラす…だと?」

冗談…なワケ、ねぇよな…(汗)


「お前は大人しく、昔の仲間たちがやられる無様な姿を見ていることだな」

「…………サイテー!!!!…」

「フン。なんとでも言ってろ。京!!指示通り蝶華にやれ」

「かしこまりました」

そう言って京はあたしを抱き抱えた。

「はなせっ!! 田嶋!!無駄なことはすんな!!こんな薬で侵された族が、勝てるわけないだろう!!」

来たのが、黒竜だけだとしても…。


「それはどうだかな…」

不敵に笑う田嶋。




ヤバい…もう…もう、

タイムリミットなのか…?