「遥、奏のケガのことで何か知ってる?知ってるなら、教えて?」
「萌奈は心配しないで?絶対…守るから」
答えになってない…。
「なら…教えてよ!!何も知らないと、注意のしようがないでしょ!?」
これは聞き出すための口実だけど…。
事実でもある。
わからなければ、注意のしようがない。
「奏がバイクで転んでケガしたってのは、ウソ」
んなこと、わかってるっつーの!!
あたしが知りたいのは、それじゃない!!
「それしかわかんねーんだよ。俺らも今萌奈に言われて知ったんだから。ただ、断言できるのは、アイツは、バイクで転んでケガするようなヤツじゃないってことだけ」
「…………なんで奏なんだよ…」
ヤったヤツの目的は?
潰したいならなんで幹部なんだ?
総長を狙えば、一発じゃねえの?
なんでそんな、
回りくどいことをするんだよ?
なんで…。
「とにかく、純が帰って来るのを待とう。な?」
「…………あぁ…」
許せない。
許せない許さない。
だけど一番許せないのは、
無力な自分だー…。
また、同じ過ちを繰り返すのか?
そんなの絶対…
嫌だ。
させない。
同じ過ちは繰り返さない。
繰り返してはいけない。
絶対にー…。

