「大丈夫か?」
「蝶華…」
やられていた男に声をかけた。
「萌奈さん!?」
…………な、なんであたしの名前を…。
頭が真っ白になった。
よくよく見るとあたしが助けたのは、
蝶竜の下っ端の…
優真(ユウマ)だったー…。
死んだ目をしていて、
あたしが拾って蝶竜にいれた、
優真ー…。
「ゆ…うま…」
なんで優真が…。
「萌奈さん…ですよね!?俺のこと、覚えててくれたんですか!?」
優真は嬉しそうに言う。
「優真…」
「どこにいたんですか?みんな、探してますよ?」
優真の言葉に、耳を疑った。
「探して…? あたしを?」
「そうですよ!!みんな、萌奈さんが倉庫に来るのを、待ってるんです!!倉庫に行きませんか!?」
「…………ごめんね、優真…あたしに会ったことは、優真の心の中だけにしまっといて?」
「なんでですか!?」
「あたしは、蝶竜とは…「優真!!」」
“もう関係ないから”
そう言おうとしたらタイミング悪く、
優真の仲間…つまり蝶竜のヤツが来た。
や、ヤバい!!!!!
絶体絶命大ピンチ。
そう思った瞬間ー…
ーグイッ
優真の力とは思えないほど力強く、
腕を引っ張られ、
あたしを隠すように壁に押し付けられた。

