明日に向かって。


「テメェ…」

怒ったらしい男2が、
殴りかかってくる。

………遅い。


あたしはそれを軽々と避けると、
男2の腹にも、拳を入れた。


「つっっ………」

痛みから顔を歪ました、男2。


「ラスト一匹か…」


殺気が出始めたらしく、
男3は「ひっ!!」と顔をひきつらせた。


「まだ、やるか?」

「蝶…華……」

タイミング悪く、一瞬あかりが灯り、

金色の髪の毛が見えたらしい。

あたしが蝶華だと、気絶している
男1以外の2人は、
気づいたみたいで声を震わせた。



「失せろ。目障りだ」

「なんで蝶華が…やめたんじゃなかったのか?」

「失せろ、と言ってるだろ?」

ギロリと睨むと、男2と3は1を
引きずりながら、足早に逃げて行った。