かなり暗い路地。
最近は夜に
出かけることもなくなっていたせいか、
よく見えない…。
鈍っていやがる…。
「何をしている?」
それでも蝶華のときと同じように、
低い声で声をかけた。
「あ゙? テメェこそなんだよ。ジャマすんな」
1人相手に男3人かよ…。
卑怯だろ…。
「3対1って、卑怯じゃねえ?」
「テメェには関係ねぇだろ?」
「関係ないね。だけどな…卑怯なことしてるヤツらをほっとくほど、“俺”はイカれてねぇんだよ!!」
そう言って力いっぱい拳を
男1の腹に入れる。
「つっ……」
男1は壁に叩きつけられ、
グッタリとしている。
チッ。
たったの一発で
くたばってんじゃねえよ。
雑魚が。

