明日に向かって。



それから、街を歩いた。


久しぶりの地元。


黒いカツラを取り、

久しぶりに金髪になる。




相変わらず昼前から賑やかな街。


数ヶ月しか経っていないのに、

たまらなく懐かしく感じた。




狭い路地裏にさしかかったときだった。


ードカッ

ーバキッ

ーゴン!!


ケンカをしているような音が聞こえ、

久々に聞いた生々しいケンカの音に、

あたしは無意識のうちに、
ケンカをしているヤツらのところへ
足を運んだ。