明日に向かって。


「俺と純は、昔…たった一度だけ、蝶華に会ったことがあるんだ」

「蝶華に?」

あたしに、会った!?
純と星夜が!?

「あぁ。3分足らずの短い時間だったけどな」

「……………」

ウソだろ????

全然思い出せねぇ…。

「純はそのとき、今じゃ考えられねぇくらい荒れててさ…。蝶華のおかげで、今の純がいるって言っても、過言じゃねえくらい、蝶華の言葉で純は変わった…変われたんだ」

荒れてた…。

「死んだような目…」

「? 何か言ったか?」

「蝶華のおかげ…か。って言ったんだよ。純は、優しいのは、蝶華に会って変われたってことか!?」

「あぁ」









思い出した。

3年前だ。


街を歩いていると、
ケンカしている音がして行ってみると、
死んだような目をした兄弟がいて、
あたしは思わず、
(ケンカに決着がついてから)
声をかけたんだ。


何を話したかなんて、
覚えちゃいねーけど。




確か…

『意味のあるケンカをしろ』
って言った気がする。


『無意味なケンカをしたって、いいことなんてないぞ』
そう言って立ち去った。