「でも俺ら両想いなんだよな?」 「違うよ。両想い"だった"。これからは本当に何もないただの幼なじみだよ。」 そう。 あたしも悠も今の出来事は無かったことにしなければならない。 これからも幼なじみとして付き合っていくため。 2人とも何らかの方法で幸せになるため。 「わかった…。じゃ、俺コンビニ行かなきゃいけねぇんだ。じゃあな。」 「うん、ばいばい」 家に帰り、すぐにあたしの部屋に入った。 あたしの部屋から見える月に涙と共に宣言する。 一歩進もう。