スプーンを手に取るとガツガツ口の中に詰め込み始めた



しばらくフガフガ言って
苦しそうだったがすぐに飲み込んだ

「おまえ、どうして私が見えた。光があるうちは誰にも見えないはずだ。もしかして月の人間か?それと、ここはどこだ。」
マシンガントークをしてまた口に詰め込む

「早く応えないか。」

「っごめんなさい。えっとー君は誰?僕は菊地咲ノ介。あの光が誰にも見えないなんてないと思うけど?凄い光だったし」


なんで自分が謝ってるんだ?と思いながらも謝りつつ自己紹介をした


「菊地咲ノ介、君の耳は節穴か?ちゃんと質問に答えろ。なぜ私が見えた?おまえは月の人間か?そしてここはどこだ!」


「ごめんごめんて、怒鳴らないでくれよ…ここは僕の家。そして僕は月の人間でもないし、何故君が見えたかもわからない」
女の子はそうか…と呟くとまたもくもくと食べはじめた


「君の名前は?」
恐る恐る名前が知りたかったので聞いてみた


「月守かぐや」
口をもごもごさせながら怪訝そうに応える


「おかわり食べたい」
ズイッとお皿を前に突き出し催促する月守かぐや