「ちょっと、マキ!何するの?」 あたしがヒソヒソと話しかけると、マキはリュックから目をはなさずに、 「彼女と同じものを」 とだけ言った。 ウェイターは注文を確認すると、どこかへ行ってしまった。 「…ちょっとマキ~」 「あれ?確かこのへんに…ないなあ」 根気強く何かを探すマキ。 「…確かこのへんに…あったはずなんだけどなあ…ああ、あったあった」 探す対象がリュックからポケットに変わったことで、さがしものはあっさり見つかったようだ。