あたしはマキの肩にそっと触れる。
「…マキ、屋上に行こっか」
「………え…?」
「……きっと気持ちいいと思うよ!」
あたしは力なく笑って、けのびをした。
「……最初色々あったから……あたしも久しぶりに太陽の光浴びたいし……行かない?」
あたしはすっくと立ち上がった。
「………うんっ…!」
すると、マキは泣きながらも笑ってくれた。
あたしたちは仲良く屋上に向かって歩き出す。
屋上に出ると、久しぶりだからか、気持ちよく感じられた。
「……やっぱり気持ちいいね」
「…どうしたの?」
マキはやはり心配そうに聞いた。
あたしはマキを見ながら、笑う。
「…マキ、ありがとう…」
「………えっ?」
あたしがお礼を言うと、マキはなんで?という顔をする。
あたしはふっと笑うと、簡潔に言った。
「………玲がいなくなったの」
「……え…」
「………あたしをかばって」
あたしは拳を握りしめ、唇を噛みしめた。
「……どういう…こと?」
あたしは振り向くと、玲がいなくなるまでのいきさつをはなしはじめた。
全てを話終えると、マキは静かに言った。
「……そうだったんだ……」
「あたしのせいで玲が!」
「…………………」
あたしは床をドンッと叩く。
玲の顔が浮かんでは消え、涙があふれでた。


