「女の子を悲しませる奴なんだねぇあの子は。本当に大丈夫?あの子ね。親父に言ってたみたいだよ。今の彼女を奥さんにするからって。結婚式こいよってねぇ。私にはなーんにも言わなかったよ。私は馬鹿な母親だから」


「シンのお父さんは来ないんですか?」


「あいつはこないよ。シンは死んでねぇって馬鹿みたいに泣きながら言ってたからね。信じたくないんだろうね。本当に…馬鹿親父に馬鹿息子だね…」



シンのお母さんは涙を目に溜めて落とすまいとしていた。声は震えていて、その「馬鹿息子」のせいで心臓が潰れそうなんだろう。