「この前さぁコンドーム破れたじゃん?めいにアフターピルもらったらっつって飲んだじゃん?それで俺さぁ、めいが吐きそうんなってるのとか見て後悔した。仕事中も本当は飲まなくて良かったんじゃないかとかさぁ。俺めいの子供なら欲しいんだよ。できたんなら産んでよかったんだよ。後悔してんだよ。」


ただ天井を見つめながら話す彼は泣きそうな顔をしてた。私は気付いたら声も出さないで泣いて、痛いとか嬉しいとか悲しいとかそのどれかもわからないけど、ただ泣いて 泣いて 泣いて。

彼が身体を起こして私を後ろから抱き締めても何を感じているのか解らずただ泣き続けた。


「…だからさ…だからそのせいで結婚しようってわけじゃないんだけどさ。愛してるんだよ。本当に。考える時間はいると思うけどさ、やっぱりさ…結婚…結婚して下さい。俺と」