「皆さん。あけてくれてありがとうございます。」 おきまりのスマイルと一緒に言ってやった。 「諒。見に行こっ♪」 わぁ。陸斗お前、語尾に♪マークついてんぞ。 俺、さすがにここまではできないな......と、陸斗に感心していると、陸斗がいきなり声をあげた。 「諒、諒。ちょっと。」 一体何事かと思い、陸斗のとこな行くと、俺と同じクラスな中に“波月帆那美”の文字があった。