「帆那ね、お母さんが読んでくれたお話が大好きなの。そのお話はね、王子様とお姫様が結ばれるお話なんだよ。だからね、そのお話みたいに王子様が迎えにきてくれるのを待ってるの。」


「なら俺、帆那の王子様になる。」


「え?」


「俺、帆那のコト好き。だから俺が帆那の王子様になってやる。」