「それより帆那美ちゃん。うちの侑綺と仲良くしてくれてありがとうね。」 そう侑綺のお母さんが話し掛けてくれた。 「いえいえ。こちらこそいつもお世話になってます。」 「侑綺。帆那美ちゃんって可愛い子ね。」 「そうだよ。なんてったってあたしの心友だしね。」 「そんな。滅相もないですよ。」 「いつでも家に遊びに来てね?」 「はい。ぜひ。」 「おいおい侑花(ゆうか)。」 「あ、怜(れい)ごめん。つい嬉しくなっちゃって。」