「あのな前にも言っただろう。」


「じゃぁ.....」


そう呟くと雫は俺に近づいてきてこう呟いた。


「じゃぁ1回だけ抱き締めて。そうしたらもうこういうふうに言いよったり、帆那美ちゃんに手を出したりしないから。」


俺は驚いた。こいつがこんなことを言うなんて。


「それでホントにやらないんだな。」


「えぇ。諒がこれをのんでくれたらね。」


その言葉を俺は信じてしまった。

なんで俺は"疑う"ということをしなかったのだろう...

こいつの性格を一番よく知っていたはずなのに.....