そしたら雫が近づいてきた。そして俺の耳元でこう囁いた。


「そんなこといっていいの?帆那美ちゃんがどうなってもいいの??」


は??やっぱりこいつ....


「あたしの言うことを聞いてくれたら、帆那美ちゃんには何もしない。」


今すぐにでも婚約破棄したいけど俺の計画にはあと少し時間が必要だったからこの条件をのむことにした。


「わかったから....」


しかし、この判断がここから始まる最悪な日々への第一歩だった。


俺がこんな判断をしてしまったから.....


俺より帆那美の方が辛い思いをしていたことなんてこの時の俺は知るよしもなかった。