♂Forcible a Prince & Innocent a Princess♀



このときなんであたしは気付かなかったのだろう。伊藤さんがあたしを見てニヤッと笑ったのを。


あたしがそのことに気付いていれば、あんなに苦しい思いしなくてよかったのかな.....


「では伊藤さんの席は「先生、あたし諒の隣じゃなきゃやですから。」


え??ちょっと待って。諒は窓側の席だからあたししか隣はいない。

そんなことを考えていたら、伊藤さんが近づいてきた。


「あなた....たしか波月帆那美ちゃんだったよね?」