学校生活にもなれて、5月になったある日、あたしにとって忘れられることのできない事件の幕開けとなった。


いつも通り教室に3人で行くと、いつもよりクラスが騒がしかった。


それを不思議に思った侑綺が、


「なになに?どーしたの?」


と聞くと、クラス委員の七海(なみ)ちゃんが応えてくれた。


「あ、今日ね、転校生が来るんだって。」


え??こんな中途半端な時期に??


「なんでこんな時期に??」


志津華や侑綺も同じことを思っていた。