ふと陸斗のほうを見てみると、バツが悪そうに下を向いていた。

それをみた俺は、


「陸斗。ちょっと。」


と陸斗を呼び、連れ出した。


連れてきたのはとある空き教室。

いつも俺らが女子どもから逃げるときに使っている教室だったりする。


「お前、このままでいいのかよ?」


俺はそう問い掛けた。

すると陸斗は、


「そんなわけないだろ。でも俺、そうとう嫌われてよな....」


とめったに吐かない弱音を吐いた。


俺はそんな陸斗をみてびっくりした。

それと同時にお前がそうなんなら俺が背中を押してやろうと思った。