「……うん」 逃げられないから、目だけ逸らして。 やっぱり朔良はそれだけ言う。 「もうね、好きだけどさ、 好きなのも知ってるけどさ、 いい加減言ってみようか?!」 痺れを切らして、 俺は彼を揺さぶりながら言う。 すると朔良は慌てた。 「わかった!わかったから! けど今じゃなくていいだろ?!」 今の状態。 それは…… ご想像にお任せしますな状態。 そんな状態で、 俺は朔良を問い詰めていた。 こうでもしなきゃ、 持ち出すのも今更きっかけ無いし、 照れずに答えてくれそうにもなかったから