8□8=?【BL】



「え、うん……えー」

返事をしつつも、
悩んでるような声を出して。

ちょっとはにかむ様な顔が見えた。


期待してもいいと、思っていいだろうか。


しばらく横顔を眺めていると、
またうあーとか変な声を出しながら、
朔良は膝を抱えて、そこに顔を埋めた。


「やっぱ忘れて?」

そう声をかけた。

冗談にするから。


だけど朔良は顔を上げて言った。


「……冗談?」

その顔が、不安そうで
だから俺は、思い上がっていいだろうか。