「す、すき、な、の」 いえた…。けど、聞こえた? 「あたしも…佐倉君が……す、き。」 再び背後から手が回ってきておなかの前で結ばれた。 「よか…ったあ」 緊張がほぐれたかのように、ふにゃふにゃっとなる佐倉君。 「こんな俺だけど…大事にするから!よ、よろしく。」 「うん!」 あたしたちの初恋は無事に成就しました。 …が、このあと、佐倉君が愛に怒られるなんて予想もしていなかった。