「だけど赤ずきんちゃんは、ハッピーエンドの結末にいくさ…赤ずきんちゃんは強いんだからね」
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今思えば、おばあちゃんは何を根拠にそんな事を言ったんだろうか…
それから何年か経ち、今は1人で家に住んでいる
おばあちゃんは、五年前に死んでしまった…
「フー…」
何故か重たい空気を感じ、それを取り払うように一息ついた
仕事は、長い休みに入ったので
やる事もない
(気晴らしに外でも散歩するか)
余り会社仲間と交流などしない和泉は、休日は家で居る事が多いい
仕事をこなすのは、人一倍素晴らしく皆の憧れと言っても良いぐらいだ
そんな完璧な和泉が男どもにモテない訳がないだろう
和泉は、キレイな顔立ちで仕事も出来る…言うこと無しの素晴らしさだ
男達は、一人…また一人と和泉を誘う
だか、和泉は断り続けた
「ごめんなさい、今急いでるんです。」
(あぁ…こんな事言ってる自分は一生結婚も出来ないな…)
心の中では、そう思ってた
しかし、やっぱり興味がない
私は、こんな事で良いのだろうか…
いや…考えてもしょうがないよな