「おやおや!大丈夫だよ…これにはまだ続きがあるんだよ」
そんな私の動作に少し驚きながらもおばあちゃんは、私の頭を優しく撫でる
私はそんなおばあちゃんの仕草に落ち着きを戻し、話しの続きを聞いた。
「赤ずきんちゃんは、おばあさんを救おうとして……」
その次のページにめくろうとしたらおばあちゃんの動きが止まった。
「どうしたの?」
「あら……ごめんねぇ…此処からはページが破れとる、これじゃぁ続きが読めないねぇ…」
おばあちゃんは困った顔で首を傾げる。
「えぇー…これじゃあ、おばあさんが狼に食べられたままだよ…」
肩をおとした私は、ふと…おばあちゃんを見た。
「おばあちゃんは、この絵本の続き知らないの?」
「どうだったけね…ごめんね、覚えてないねぇ」
年をとるのは嫌だよ…と苦笑いをしながらおばあちゃんは、続けた