パッカパッカとリズム感ある馬の足音と、豪華なドレスを身にまとっている貴婦人の姿…
森では分からなかったが、ここの空は綺麗な夕焼けで街が宝石の様にキラキラと輝いていた
「え?さ、さっきまで森に居たはず…」
ぽつん…っと一人浮いている和泉の肩を誰かがトントンっと叩いた
「お嬢さん、ダンスは好きかな?」
話しかけてきたのは、何やら不気味な感じの人物だった
黒いフード付きのローブ、それに一番不気味だったのは、仮面だった
「いや…えっと、私は」
ダンスは好きじゃないので断ろうと思ったが
ガシッっと腕を捕まれて
狭い薄暗い路地に連れていかれた
「ちょっと!?いきなり何ですか!」
捕まれた腕を振り払って路地から出ようとしたが、仮面の人物が
これは失礼しましたと謝った
「お嬢さん、貴方ならいけますよ」
「な…何がだ?」
クスクスと小さく笑うそいつに背筋が凍った
「さぁ、早くしないと直ぐに日は暮れますぞ…開始は0時からです」
そう言って、仮面男は不意に杖を出した
おもむろに振ったかと思うと、キラキラしたものが降ってきた。
辺りを見ると、すっかり暗くなっていて少しの電灯だけ灯っていた
ぼーっとしていたのか、それだけ頭の中にあった
自分の服装は何とドレスになっていた
ドレスは豪華だった、だかそこまでギラギラしていなくて、少しシンプルな感じで
和泉に合った様なドレスだった
