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「おーい!タキ!何処だ?」
(やっぱり黙って外に出る訳にはいかないよな…)
大声で呼んでもタキの返事はない。
(……近くなら大丈夫だよな?)
家の近くなら迷わないだろうと
思った私はタキの家を出た
(それにしても、変わった森だな)
そこは、やっぱりおとぎ話に出るような森だ…
一度目はあまりにも非現実的だった為、和泉は気絶してしまったが、二度目は流石になかった。
「こんな森じゃあやっぱり迷いそうだな…」
帰ろうと思って後ろを振り向いた
が、
(!?)
和泉の目の前はさっきまでの森の景色ではなく、何世紀か前の様なヨーロッパ風の街並みが広がっていたのだ
「あ?あれ?ちょっ!?」
一人戸惑っているのをよそに、和泉の周りには気づかぬうちに馬車など、何年か前に世界史の教科書で見たような貴族風の人々が行き交っていた
