スイーツプリンス


次の日、学校へ行くとル・ボヌール
の話題でいっぱいだった

「ねぇねぇ、柚穂ちゃん!
 ル・ボヌールに幼馴染みがいる
 って本当!?」

朝からその質問でもちきりだ。

「星那、なんてこと言ってくれた
 のよ……」

「ごめんごめん。ル・ボヌールの
 話ししたら、ついね……」

なにが"つい"よ………

あたしは、繰り返される質問に
適当に答え続けた。



学校が終わり、帰ろうとしていると

『柚穂ちゃーんっ!』 

捕まった。
そりゃもう、大勢に。

「………悪いけど、あたしもう帰る。
 それに、要くんとは何年も
 会ってなかったから。
 本人に聞いたほうがいいと
 思うけど。」

あたしは、そう言って人混みを
抜けた。