「前は良く一緒に家族旅行に行ったよね」 再び、あずみの声が耳に届き、穂高はハッと我に返る。 「また行きたいなぁ」 「……もういいだろ。子供じゃないんだし、家族ぐるみなんて面倒臭いよ」 穂高はそんな寂しげな言葉を落としていた。