あずみの家では、出張が多い父親と、夜勤で忙しい母親と言う家族像が出来あがってしまっている。 ゆえに、幼い頃から一人でいる事が多かった穂高を気遣ってくれる部分があった。 こうやって、年頃のあずみが出入りしていても何も言わないのは、可哀想だと言う先入観と並行して、信頼と言う壁があるのかもしれない。 穂高にとっては、もどかしく募るあずみへの気持ちを打ち明けられない理由がそこにあったのは確かだ。