恥かしそうに頬を赤らめながら穂高が絡みつく腕を振り払おうとしたが、あずみはそんな態度も諸ともせず更に強く腕を組んできた。 「何よ、減るもんじゃなし、幼馴染なんだからいいでしょ」 言いながらあずみは笑った。 穂高は「ったく、しょうがねぇな」と言いながらも、満更嫌そうでもなく、二人はいつもの通学路を歩き出した。