そっぽを向く穂高の顔を覗き込み、あずみはその頬を茶化すように人差し指で突っつき始めた。 「こらこら、機嫌悪いぞ。何かあった?」 「別に」 あずみの指を払いながら、穂高は更に顔を背けた。 フウッと溜息を落としたあずみは「そう、ならいいけど……」と、少々呆れ顔でカバンを開き、一冊のノートを取り出すと、穂高の目の前に差し出す。