「もう、意地悪なんだから! 穂高のお弁当作らなきゃダメでしょ?」 そう言いながらも、鏡を前に髪形をチェックする史恵の心は既に彼氏の所に飛んでいるのだろう。 穂高を見ようともしない。 「別に作ってくれなんて頼んでねぇだろ」 「でも、ママがいるのにお弁当なかったら嫌じゃん」