震える手で穂高は写真を受け取ると、穴が開く程に眺めた。 過去に行ってすぐ、豊子に言われるまま流され、道彦に撮ってもらった写真だ。 「大きくなる君たちを見る度に、心が引き裂かれそうになって……でも、親父は嘘を付いていなかったってようやく解った」 「でもこれは」 「それは、本当の智子さんが命に代えて守った写真だったそうだよ」 高生の言葉に愕然とする穂高は、わななきを抑えきれず、だんだんと手の中の写真が震えていった。 「じゃ……あ、まさか、智子さんはこの写真の為に戻って……」