「道彦さんも俺の目の前で死んでた……生きてるはずがないんだ。だから……きっと」 そう言った穂高は、再び高生の肩越しにあずみの遺影を見つめた。 「おじさんは、俺が帰って来る日の事を誰に聞いたんですか」 「…………」 「あずみが知ってたとは思えない。帰ってきたのは俺だから、このままだと知るはずがないんだ……戻る日も場所も……何をしに来たのかも……もし知ってたとしたら」 「…………」 高生は、黙りこくったまま項垂れた。