天使の羽根


「嫌なら産まなきゃ良かったんだよ」

 ポツリと落とされた言葉だったが、史恵は気にも留めないのか更に穂高の腕に頬を擦り寄せ甘える。

「ああん、そんな事言ったら寂しいぃ」

「うそつけ」

 穂高は史恵の腕をすり抜けるとキッチンへと向かった。