浅い呼吸を吐き出しながら、あずみは辛そうに眉を潜め話し始める。 「あの時……あたしは、あの二人を置いて行く事を躊躇っていた」 穂高は、下唇を噛みしめ、拳を握った。 「だから、あたしの体はここに戻ってこれなかったんだと思う」 「俺……お前を守るって言ったのに……ごめん」 あずみは優しく微笑みを浮かべると、小さく首を振る。その目から、止め処なく涙が溢れだし、頬を伝った。