冷たく鳴り響く機械音に囲まれ、物々しい雰囲気を漂わせている病室だったが、智子の温かさに包まれているようだった。 既に、智子の意識も朦朧としているのか、瞼を全て開けていられる状態ではないらしい。それでも、懸命に、その瞳に穂高を映そうとしている。 「あの……」 穂高はゆっくりと、智子に近付いた。 そして、智子の今にも閉じてしまいそうな瞳を見つめて、懐かしい輝きがある事を、改めて感じさせられていた。