天使の羽根


 ソファにカバンを置き、キッと史恵を睨む。

「つうか、何でいるんだよ」

 その言葉に史恵はにっこりと微笑んだ。

「あはっ。今からお出かけに決まってるじゃん。今日は彼、夜勤明けだったからデートは夜ぅ」

「何が『あはっ』だ、馬鹿か……てめぇ旦那いるだろうが」