そして、そこに懐かしい顔が覗き込むように入ってきた。

 不安そうな表情を見せたのは高生だ。

「気付いたんだね、もう三日も寝てたんだよ」

「三日も?」

 どうやら、ここは高志の家らしい。だが、自分がどうしてここにいるのか見当もつかないようで、眉根を寄せる。

「叔父さん、俺……一か月もいなくて、あずみの親も心配して」

「いや、穂高くん達は一か月もいなくなってないよ……」