天使の羽根


「それから……一ヶ月遅れだけど、誕生日プレゼントも渡したい」

 その言葉に、あずみは思い出したように笑った。

「そっか、まだ貰ってなかった」

 クスクスと漏れる笑みに、穂高自身も恐怖は和らぎ、安堵を感じたようだ。

「それから……」

 掌の力を強め、穂高は言葉を詰まらせる。

「穂高?」

 心配そうに聞くあずみを見て、穂高はフッと小さな溜息を洩らした。

「いや、帰ってから言うよ」